糖尿病での「遺産効果」についてです。
糖尿病は発症直後に薬やインスリンで厳しい治療をすると、効果が10年後も継続するというものです。
やっている病院は少ないかもしれませんが、
早期にインスリンを積極的に利用して治療し、よくなったらインスリンを止めるのが特徴です。
この遺産効果には、途中から酸化しても追いつけないのです。
HbA1c（過去1ヶ月〜2ヶ月の血糖値の平均値）を８％から７％に下げる厳しい治療をしたグループと積極治療を行わなかったグループを比較しました。
網膜症、腎症、神経障害、心筋梗塞、脳卒中などの合併症の確立。
10年での結果
積極治療無5.2％ 積極治療有4.8％
10年では対して差がないようにも思えます。
遺産効果はこれぐらいのものです。
遺産はある。確かにそうかもしれません。
早期インスリン積極治療をするかしないか？
0.4％の効果は大きいか小さいか、考えてみるのも自分の治療法を選ぶ上で大切かもしれません。