血糖値を正常値に下げる方法

デブ、肥満のDMに効く薬はメトグルコ

糖尿病(DM)の薬には多くの種類があります。
インスリン、スルホニル尿素(SU)剤(グリメピリド、アマリールなど)、メトホルミン(メトグルコ)、 ピオグリタゾン(アクトスなど)、DPP−4阻害薬(ジャヌビア、エクア、ネシーナなど)、 SGLT2阻害薬(スーグラなど)などです。

これらの中でもっとも合併症予防効果があるのはメトホルミン(メトグルコ)です

医学的に肥満、デブと判定される肥満度20%胃所の糖尿病患者を対象。
メトホルミンで厳しく治療するグループとしないグループ。
年率4.3%の合併症が、3.0%に減るというものでした。
インスリンやSU剤で治療した4.0%よりも大きな効果。

HbA1cで見ると、
メトホルミン 7.4%
インスリンやSU剤 7%
で、血糖を下げる効果は弱い。

血糖を下げることがそのまま合併症予防に繋がるわけではないという研究結果。
合併症を抑えるには7以下が望ましいが、治療を強化して無理に7以下にすると危険になることも。

2種類以上の薬を使うと合併症は増加

当初SU剤で治療したにも関わらず血糖が十分に下がらなかった患者に対し、 メトホルミンを追加して治療しているのですが、そのグループでは 合併症の予防効果が示されるどころか、むしろ合併症が増加したのです。
この結果の解釈は難しいですが、少なくとも2種類の薬を使うよりは最初からメトホルモンのみで治したほうがいいといえそうです。

この論文が出たのは1998年です。
その時点で肥満のある糖尿病患者の第一選択薬はメトホルミン(メトグルコ)という研究結果はしめしたわけです。
しかし現実の臨床はなかなかそうはいきませんでした。

最近になってようやく第一選択薬の立場を得つつありますが、いまだにメトホルミン(メトグルコ)の治療を受ける前に別の薬を複数飲んでいる人も少なくないでしょう。
治療は研究結果を無視した、15年以上遅れた治療といえるのです。