エクア錠やジャヌビア錠という最近よく病院で処方する薬があります。
糖尿病になると、すい臓で作られるインスリンが不足したりうまくはたらかなくなったりし、
血中のブドウ糖が細胞に取り込まれなくなり血糖値が高くなります。
空腹時の血糖値で126を超えるようになれば糖尿病と診断されます。
慢性化すると血管や神経がダメージを受け神経障害や網膜症、腎症といった様々な合併症が引き起こされます。
日本人の糖尿病で約95%が2型です。2型とは、体質に加えて肥満や運動不足が主な原因です。
まずは病院に行き、食事療法、運動療法に取り組みますが、それでも血糖値が下がらなければ基本的に飲み薬からスタートします。
従来葉膵臓のインスリン分泌を促すスルホニル尿素薬(SU薬)、例えばアマリール、グリメピリドがよく使われましたが、 清野裕、日本糖尿病境界理事長は服用量が不十分だと食後の血糖値が上昇する。
厳重にコントロールしようとすると空腹時に低血糖になる恐れもあったと指摘する。
薬が効きすぎると低血糖状態になり体の震えや発汗、意識消失などの発作を起す恐れがあった。
低血糖の発祥は個人差があるが、70以下になると発作のリスクがあるという。
50〜30以下になれば意識障害の危険性もあり、低血糖が起こりにくい薬として2009年末から発売された飲み薬が、
エクア錠などのインクレチン関連薬です。
インクレチンは、膵臓のインスリン分泌を促すホルモンで血糖が上昇したときに腸管で生成されます。
関連薬は、血糖上昇時にインクレチンの作用を高め、血糖が下がればインクレチンの作用葉減るので、
血糖が上がったときにタイミングよくインスリン分泌を促す効果があると説明する。
糖尿病患者に急速に広がり、半数がこの薬を使用していると言う。
2013年7年28日の読売新聞のくらし健康欄でお勉強です。