血糖値を正常値に下げる方法

糖尿病合併症は10年で3.5%片目失明0.8%人工透析1.6%足切断

糖尿病には三大合併症と呼ばれるものがあります。
網膜症、腎症、神経障害です。

こわ〜い糖尿病の合併症

網膜症は芽の網膜という部分が出血し、視力に影響がでます。
悪化すると失明することもあります。
腎症は始めは尿に蛋白が出て足がむくむなどのネフレーゼという状態になりますが、 さらに進むと最終的には腎臓の機能が失われ、人工透析が必要になります。
人工透析の原因として最も多いのが糖尿病です。

神経障害は手足がしびれたり麻痺したりする症状で気が付きます。
神経麻痺が進行すると火傷や傷に気づかずに悪化させてしまったり、足を切断しなくてはいけなくなったりします。
火傷やばい菌が入って壊死しているのに、痛みがないので気づかないのです。

糖尿病合併症がどれぐらいの確立で起こるのか

平均年齢54歳の糖尿病と診断されたHbA1c(過去1ヶ月〜2ヶ月の血糖値の平均値) が平均8%ぐらいの患者では診断後10年で3.5%が片目を失明し、0.8%が人工透析になり、 1.6%が足首以上の足切断手術を受けたとの報告があります。

この人たちは診断後に糖尿病を放置していたわけではありません。
食事や運動療法を行い、血糖が270を超えるようなら薬を使うなどの治療をした人達です。
それでも合併症になるのですから。
放置してHbA1cが9%や10%になっている人たちでは、さらに高確率で合併症が起きると考えられます。

酷い目に遭わないために

寿命が同じでも合併症を起こすと生活の質が著しく低下します。
3つの合併症を考慮すれば糖尿病はほおっておかないほうがいい事がわかります。
単に長生きではなく、生活の質を維持するために治療をすることが勧められます。

糖尿病の患者は、網膜症がないか、尿検査で蛋白が出てないか、足の血管が詰まってないかを定期的に調べる必要があります。
毎月検査が必要なので医療費もすごいかかります。
検査をすること、それが病院の収入に繋がるのも変な話です。

血糖チェックも大事ですが、それよりも目や腎臓、神経などの定期的な検査を欠かさないことが合併症で酷い目に遭わないために重要なことなのです。