血糖値を正常値に下げる方法

隠れ糖尿病=食後血糖値は健康診断でわからない

自覚無しの隠れ糖尿病はほおっておくと10倍返しに?
世界で10人に1人が死亡、日本で患者は2210万人。
健康診断の結果だけでは糖尿病ではないと言い切れないことをご存知?
空腹時血糖とヘモグロビンA1cだけでは力不足、隠れ糖尿病は相当いる。

●本当に注意すべきは食後の血糖値
●医師も甘く見ていた合併症の罠
●血糖値をコントロールする食事法

糖尿病の診断基準

空腹時血糖、ヘモグロビンA1C
126ml/dlかつ6.5%以上 糖尿病型
110ml/dlかつ6.0%以上 境界型(予備軍)
それ以下 正常型

隠れ糖尿病は健康診断ではひっかからない

血糖値とは血液中に含まれるブドウ糖の量を示す数値。
通常ブドウ糖は細胞のエネルギーとして消費する。
ブドウ糖をエネルギー源として十分に消費できなくなるのが糖尿病。
東京慈恵医科大学 糖尿病代謝内分泌内科 西村先生

隠れ糖尿病とは食後血糖値を見るとわかる

一日の血糖値を連続してみていく必要がある。
持続血糖モニター 24時間血糖を量り続けることができる機械。

食後血糖値 大きく上がる人

食後だけ血糖値が上がるのが隠れ糖尿病。
膵臓が弱っているのでインスリンが出る量が少ないか出ても効きが悪い。
だから食後の血糖値が上がる。
健康な人はどんな食事をしても血糖が140を超えない。
膵臓が疲れていると、170まで上がったりする。

それなのに、検診は朝食前空腹時のHba1cと血糖値なので、Hba1cは過去1〜2ヶ月の血糖値を反映する検査。
どちらも食後高血糖を見逃してしまう。

ある隠れ糖尿の人の食生活の問題点

朝と昼 炭水化物大目 夜少なめ 晩酌はかかせない
平日運動できないので週末ウォーキング
問題点、全体的に量が多い。あまりに野菜を食べない。1日3000キロカロリーだった。
特に昼ごはんは米だけで700キロカロリーだった。野菜も毎食取るのが理想的。
3回ぐらいしか噛まずに飲み込む。食べるのが早い。早食いと飲酒は膵臓に負担をかける。
運動は貯金はできない。週1回長時間運動するより毎日20分のほうが言い。
週一回だと体を痛めるだけで血管に効果はない。

ブドウ糖負荷試験

75グラムのブドウ糖を溶かした液体を摂取後2時間の血糖を測定する。

40歳以上の隠れ糖尿病セルフチェック

@40歳以上である
 膵臓も老化する
A健診でメタボだといわれた
 血圧 中性脂肪が高いとインスリンの働きが悪くなる
B20歳の時から10キロ以上太った
 膵臓は20歳の体重の性能から成長しない。
 20歳より太ったらすい臓に負担がかかっている。

糖尿病の受診率が低い

治療するのは6割 4割が放置。
治療しないと進行します。
放置するととんでもなく恐ろしいことになる。
早期治療が鍵 合併症の恐怖とは

糖尿病医師の体験談

長野市大岡診療所 中場先生
20年前30歳の時 糖尿病 当時の体重140キロ
真剣に治療を開始したのは診断から10年後
47歳 食事療法を開始 80キロに減量
血糖は正常値
問題ないのに網膜症や白内障、神経障害が出た
血糖値は安定していたのに…

治療していなかった負の遺産

ブドウ糖の燃えカスが欠陥にダメージを与え続ける
体内のあらゆる血管で合併症 心臓の血管も細くなる。
動脈硬化の最大の危険因子
網膜症 歯周病 白内障 足の神経障害 足がむずむずする
触ったり動かしたりしないとむずむずする。

もっと早く治療を始めていれば合併症のほとんどは出ていなかったと思います。

血糖値をコントロールする3つの習慣

@朝の体重測定
A朝の血圧測定
自分の体を良く知ること
B食事には野菜から食べる
両手いっぱいぐらい、色を5つ揃えるとおいしくなる。
野菜を先に食べると食事量が減り、先にご飯を食べるより血糖値が下がる。

合併症初期は痛くも痒くもないので放置するケースが多い。
合併症が進むと生活の質は落ち続ける。
糖尿病の平均寿命は10〜15年短い。